060702サイパンツアー

ちんどん通信社・イベント出演



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2006年夏、7月2日から6日まで、ちんどん通信社のみなさんは、サイパンツアーを敢行しました。7月4日のアメリカ独立記念日。この日、サイパンでも記念の大パレードがあり、現地の日本人会のみなさんも、祭り神輿を繰り出します。ちんどん通信社さんが、その先導役を務めるのです。他にもライブ出演などの予定がいくつか。いつもと違って、スケジュールにはオフ日もたっぷり。骨休めも兼ねたツアーなのでありました。まずはホテルに到着。山のような荷物から、衣裳や楽器を取り揃えます。

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いくら骨休めを兼ねてはいても、やっぱり仕事は仕事。宿舎では入念な打ち合わせで、パレードの並び方、曲順などが決められます。そして7月4日早朝。身支度を整えて、現地のお世話役、「ビッグボーイ」さんのバスでパレード出発地点へ。出発地点では、すでにパレードに参加する各国の山車や、出演者の皆さんがスタンバイ中。サイパンにはいろいろな国の人たちがいますが、それぞれ国ごとに工夫を凝らしたパレードを繰り広げるのです。

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集合は朝いち。パレードは午前中のうちに終わる予定ですが、すでに南国の強烈な紫外線が満ちています。チンドンのメンバーの皆さんは、化粧がガード代わりになっているようですが、それでもまぶしくて目を開けていられません。じっとしているだけで汗が噴き出してきます。赤道直下の7月、これから1時間のパレードをするのです。

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けっこうな待機時間ののち、ようやくパレード開始です。何とこのパレードの先頭は日本人会。その先頭にいるのがチンドン屋。つまりチンドン屋がパレード全部の先導役なのです。何とも栄えある役割ではありませんか。ちなみに各自の衣裳は、まず陽差しをさける帽子のたぐいを決め、それに合わせて衣裳を決めていったそうです。リーダーの林幸治郎さんはクバ笠に腰ミノをつけて浦島太郎のような出で立ち。ほかにも花笠娘や股旅者、お奉行様などが入り交じり、チンドン屋ならではの面白さです。

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猛暑というか酷暑の中で、パレードは続きます。普通に歩くだけでも大変なのに、よくもまあ、扮装して演奏しながら歩けるものです。海沿いのメインストリートの両側には、鈴なりの見物客。みんなテントやら日傘やらで、暑さを凌いでいます。その声援に応えて、チンドン屋のみなさんも元気いっぱいにかっ歩します。

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歩くこと1時間。ようやくパレードの終着地点に着きました。終着地点には特別席が設けられ、政府関係者が揃っています。日本人会の神輿が気勢をあげます。いやいやお疲れさまでした。ところが、休む間もなく次の出番です。パレードに参加した日本人会の皆さんは、そのまま食事会に。その食事会で、余興を楽しんでいただくのです。演奏と歌と踊り。ウォッシュボードも登場し、賑やかなステージです。さらに南京玉スダレや安来節(どじょうすくい)。サイパンにどじょうがいるかどうかは不明ですが、みなさん日本を懐かしんで、声援を送って下さいます。

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ようやく出番を終えて、バスで宿舎に。実はこの日、もうひとつ夜に出番がありました。近くの遊園地で行われている地元のイベント。行ってみると立派なステージで、音響機材もバッチリ。しかし出番直前に南国ならではのスコール。ついていません。どしゃぶりの雨の中、しかしちんどん通信社さんの熱演は続きます。

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こうしてすべての仕事を終えて、翌日からはゆっくり骨休めです。観光地をめぐり、ファイヤーダンスショーをお客さんとして楽しみます。こんな海外ツアーもたまには良いかもしれません。いつもいつも過酷な旅ばかりですから(今回も十分過酷だった、という説もありますが)。

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